千葉好き地図鉄の雑記録

千葉県の鉄道などについて記します。

千葉県の転車台紹介①

余りの暑さにどこに行く気も起きないので、こたつ記事ならぬ、冷房記事…。

今回は千葉県に存在する/した転車台を空中写真で紹介します。

 

まずは現役転車台から。

※空中写真は全て国土地理院の「地図・空中写真閲覧サービス」より。

 

 

木更津駅

CKT20193-C24-23を加工(2019年)

トップバッターは千葉県の現役転車台である、木更津駅の転車台。

手動下路式のバランスト型、18mです。

この転車台はGoogle mapやYouTubeで調べて見た方が断然分かり易いです。

 

↓千葉支社公式の回してみた動画

www.youtube.com

 

設置時期は昭和初期です。おそらく久留里線狭軌に改軌された1930年頃でしょうか。

下路式かつ手動のため、設備は最小です。久留里線の存在もあるのかもしれませんが、このコンパクトさが現代まで残っている理由でもある気がします。

 

以下からは全て過去に存在した転車台。

 

千葉機関区

MKT617-C7-4を加工(1961年)

千葉県下最大の機関区であった千葉機関区の転車台。電動下路式20m。

拡大するまでもなく分かる扇形庫と転車台の偉容。工事中の新・千葉駅や京成本線の旧線も写っています。

 

千葉機関区は総武鉄道開業時からの名門機関区でしたが、1963年の千葉駅移転前、1961年に廃止されています。転車台跡地はJR千葉支社の敷地となっています。

 

 

千葉気動車

CKT7413-C19-9を加工(1975年)

次は千葉気動車区の転車台です。電動下路式20m。

 

1954年開設の千葉気動車区に設置されていた転車台は、稲毛側から進入する配線でした。

20m級なので気動車の転回はもちろん、C57も回したそうです。

気動車王国」を築いた千葉気動車区は写真撮影年の1975年に閉鎖され、現在は複々線の用地と公園になっています。転車台跡地は道路。

 

 

佐倉機関区

MKT663X-C5-21を加工(1966年)

佐倉機関区はDD51やDE10などが配属され、ディーゼル機関車の機関区として有名ですが、かつては転車台をもつ蒸気の機関区でした。

電動上路式20m。無煙化により構内改良が行われ、転車台は1970年頃に撤去されたようです。

 

佐倉機関区は千葉機関区廃止後に千葉県唯一の機関区となります。そんな佐倉機関区も新茂原からの貨物列車廃止後に閉鎖され、跡地は駐車場となっています。

 

 

銚子支区

CKT7413-C10B-15を加工(1975年)

総武本線の終点である銚子駅に設置されていた転車台。電動下路式18m。

空中写真は貨車がたくさん止まっているのが印象的です。まだこの頃は新生駅や醬油工場の専用線が現役でした。

 

転車台は戦前から有り、佐倉機関区銚子支区として蒸気の配属もあった銚子駅ですが、1978年の新生駅廃止の頃に撤去されました。

 

 

成田機関区

MKT693X-C9-6を加工(1969年)

成田機関区は成田鉄道開業時に設置された成田機関庫がルーツの機関区です。

電動上路式18mの転車台も設置されていましたが、佐倉~成田間が電化された1968年以降に撤去されたようです。

 

空中写真も何だかアヤシイですが、この場所に設置されていたのは間違いありません。

 

 

我孫子支区

CKT7412-C60A-5を加工(1975年)

我孫子駅にはかつて田端機関区の我孫子支区が設置されていました。

転車台は電動上路式18m。

 

主に我孫子支線の機関車転回用でしたが、常磐線複々線化を機に行われた構内配線変更により1970年頃には使用されなくなったようです。空中写真は1975年ですが、放置されている状態です。

転車台跡地はマンションになっています。

 

②続く⇒千葉県の転車台紹介② - norehero-19の日記