千葉県に存在した転車台、③と続けながらもほぼ番外編のようなもの。
東金駅
1975年の東金駅の空中写真です。
東金駅は今でこそ2面2線だけの通常的な交換可能駅ですが、かつては2面3線あり、貨物側線や専用線も有する貨物中心の駅でした。
また、写真には2番線にDE10牽引の貨物列車が写っています。
さて、1975年は東金駅と上総片貝駅を結んでいた「九十九里鉄道」が廃線となってから14年後の世界です。
東金線ホームの海側にあった九十九里鉄道の線路は既になく、敷地であったであろう場所が荒地として広がっています。この数年後には東口のロータリーが整備され、この荒地も無くなります。
九十九里鉄道東金駅に存在した転車台は駅の大網方にあり、前進しかできなかった車両の転回に使用されていました。残念ながら、空中写真には確実に転車台といえるものは写っておらず、おそらくこの辺りであろう場所を図示しています。(ジッとみていると薄っすらと円い輪郭が見えてくるような、見えないような…)
話は変わりますが、九十九里鉄道の車輛は廃線後に東金駅に集められていました。船橋ヘルスセンターの遊覧鉄道に使用される予定だったと言われていますが、結局実現しないまま車輛は解体されてしまいます。
1970年頃まではかろうじて車体が残っていたようですが、1975年の時点では茶色い屋根の貨車2輌(有蓋貨車のケワ50とケワ52)のみが残っている状態だと分かります。
また、ケワ52の右側に白い車輌の様なものが3つ見えますが、これは解体されてしまった車輌の残骸(ひっくり返された屋根)です。一番右側はキハ102の屋根であることは分かっているのですが、下側の2つはよく分かりません。キハ103やキハ201でしょうか。
東金駅についてはまだ分からないことも多く、今後も調べていこうと思っています。